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ビルの外壁点検の義務とは?ドローン活用で効率化を実現!

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ビルオーナーの方にとって、建物の老朽化によるリスクは深刻な問題です。特に、外壁の劣化は安全面だけでなく、建物の価値にも影響を与えます。
定期的な点検は不可欠ですが、従来の方法では高コスト、長期間、危険が伴うことが課題でした。そこで注目されているのが、ドローンを活用した外壁点検です。
今回は、ビル外壁点検の義務とドローン導入によるメリット、そして導入時の注意点について解説します。

資格ビル外壁点検の義務とドローン導入のメリット

・特定建築物の定義と点検義務

建築基準法では、特定の規模や用途の建物を「特定建築物」と定義し、定期的な点検を義務付けています。これは、建物の安全性確保と、不特定多数の利用者の安全を守るためです。
特定建築物の定義は、延床面積、高さ、用途などによって異なり、地域によって基準も異なります。該当するかどうかは、管轄の行政機関に確認する必要があります。
点検義務を怠ると、罰則が科せられる場合があるので注意が必要です。

・外壁点検の法的根拠と罰則

ビル外壁点検の法的根拠は、建築基準法第12条に定められています。
この法律に基づき、特定建築物の所有者または管理者は、定期的に外壁の点検を行い、その結果を報告する義務があります。
点検を怠ったり、虚偽報告を行ったりした場合には、罰則(100万円以下の罰金)が科せられる可能性があります。

・従来の点検方法の問題点

従来の外壁点検は、足場を組んでの打診調査や、ロープアクセス、ゴンドラ、高所作業車などを用いた方法が一般的でした。これらの方法は、高所作業による危険性、長期間の作業時間、高額な費用といった問題を抱えています。
また、赤外線調査は、地上からの実施では高層部の精度が低いという課題がありました。

・ドローン導入によるコスト削減と効率化

ドローンを活用した外壁点検は、従来の方法と比較して、コスト削減と効率化を実現できます。
足場や高所作業車などの費用が不要になり、作業時間も大幅に短縮できます。
ドローンは、広範囲を短時間で点検できるため、人件費の削減にも繋がります。これにより、点検費用全体を大幅に抑えることが可能です。

・ドローン点検の安全性と精度向上

ドローン点検は、高所作業が不要なため、作業員の安全性を大幅に向上できます。
また、高解像度カメラや赤外線カメラを搭載することで、従来の方法よりも詳細かつ正確な点検が可能です。
赤外線カメラは、外壁の温度差を検知することで、目視では発見できない損傷(タイルの浮きなど)を早期に発見できます。

ドローンによる外壁点検導はクロスコートにお任せください

・ビルの外壁点検のために必要なドローンの機能

使用するドローン選定にあたっては、建物の高さ、外壁の材質、点検範囲などを考慮します。
高解像度カメラ、赤外線カメラ、安定した飛行性能、安全機能(障害物検知など)を備えた機種を使用します。また、飛行時間やバッテリー持続時間も考慮します。

・必要な機材とソフトウェア

ドローン本体に加え、予備バッテリー、高解像度カメラ、赤外線カメラ、データ保存用のSDカード、操縦コントローラーなどを用意します。
さらに、点検データの管理や解析を行うためのソフトウェアも必要となる場合があります。

・技術と経験があるパイロットが操縦します

ドローンを安全に操縦するためには、専門的な知識と技能を持つ熟練したパイロットに依頼することが不可欠です。
国土交通省が定める無人航空機の飛行に関するルールを遵守する必要があります。
クロスコートでは、常にパイロットの技術を高める訓練を行い、実践経験も積んでいます。

・点検データの管理と活用

ドローンによる点検では、多くの画像データが取得されます。これらのデータを効率的に管理・活用するためには、適切なシステムが必要です。
データの保存、共有、分析などを容易に行えるシステムを使用しています。

・法規制への対応と飛行許可申請

ドローンの飛行には、航空法や小型無人機等飛行禁止法などの法規制が適用されます。
飛行許可申請が必要な場合もあります。事前に関係法規を確認し、必要に応じて許可申請を行います。クロスコートでは許可申請も代行しています。

まとめ

今回は、ビル外壁点検の義務と、ドローン導入によるメリットと導入時に注意すべきポイントを解説しました。
ドローンを活用することで、安全かつ効率的に外壁点検を行い、コスト削減を実現できます。ただし、ドローンの選定、パイロットの確保、法規制への対応など、導入にあたっては様々な課題があります。
これらの点を解決するために、ぜひクロスコートにご依頼ください。ドローン導入は、建物の維持管理コストの削減と安全性の向上に繋がる有効な手段です。定期的な点検を通じて、建物の長寿命化を目指しましょう。